夜勤が原因でにきびや肌荒れを起こさないための対策
夜勤で働いていると気になるのが「にきび」や「吹き出物」ですよね。不規則な生活をしていると、どうしてもできてしまいます。肌が荒れていると気になって、それがストレスになって肌荒れがよりひどくなることもあります。ニキビや吹き出物って一度できてしまうと、なかなか治りにくいものです。起きたら肌荒れがひどかったら、夜勤にも行きたくなくなります。
今回は夜勤でニキビや吹き出物ができてしまう原因、その対策を解説します。
夜勤が原因のにきび・肌荒れ
ニキビと吹き出物の違い
ニキビはおでこや口の周り、頬、あごにできる発疹のことを言います。思春期以降によくみられます。ニキビは思春期にできるもの、吹き出物は大人になってからできるものと思われがちですが、実は同じものです。大人になってからのニキビは最近では「大人ニキビ」と言い方もします。ニキビや吹き出物は毛穴に皮脂が貯まり、毛穴を埋めてしまって炎症を起こし隆起するのが特徴です。
ニキビと吹き出物は症状は同じですが、できる部位に違いがあります。思春期のニキビは鼻やおでこにできやすく、吹き出物、いわゆる大人ニキビは口の周囲やフェイスラインにできやすいです。
夜勤でニキビや吹き出物ができてしまう原因
夜勤で働いていると、気づいたときにできている「ニキビ」や「吹き出物」。できてしまう、肌荒れしてしまう原因とは何なのでしょうか。
肌の新陳代謝が乱れる
一般的に、にきびや吹き出物ができる原因は肌の新陳代謝が乱れることによるものと言われています。肌は新しい細胞が成長して、肌表面の古い角質を押し上げることではがれ落ちるというシステムになっています。そのサイクルが乱れる、古い角質が剥がれ落ちることなく皮膚の表面に蓄積し、余分な皮脂が毛穴にたまってしまうことで、ニキビや吹き出物ができる原因となっています。
肌の乾燥
秋から冬に向かう時期は気温や湿度が日ごとに低下して血液循環が悪くなります。皮脂の分泌が減少するために、皮脂膜がつくられにくくなり肌がかさついたり、乾燥します。肌が乾燥してしまうと肌トラブルを起こしやすい状態になってしまいます。肌の表面の角層は細胞の1つ1つがうるおいでみたされており、細胞間脂質(セラミド)ですき間なくうめることで、うるおいを保っています。
乾燥によって水分が蒸散するのを防ぐ肌のバリア機能が低下してしまうと、うるおいが保持されにくくなり、水分量の低下した角層が積み重なり毛穴がふさがれ、にきびや吹き出物の原因となります。
生活習慣の乱れ
夜勤で働いていると、生活習慣の乱れは必ずあります。睡眠時間の不規則さや睡眠不足、油物が多めで野菜や魚をほとんどとらないバランスの悪い食事、運動不足、過度のアルコール摂取や喫煙、などなど生活習慣が乱れることにより、肌荒れがひどくなってしまってにきびや吹き出物ができたりします。
夜勤者の多くはこれらが原因で肌トラブルになる方がとても多いように思えます。特に女性の方にとっては、生活習慣が乱れることは特に気をつけたいですよね。
ホルモンバランスの変化
女性で生理開始の2週間前は皮脂の量が増えて顔が油っぽくなったり、毛穴がつまりやすくなるのが原因で、肌荒れが起こりやすいです。というのも、水分を保持したり、食欲を増やす働きのあるプロゲステロン(黄体ホルモン)が生理前は多く分泌され、皮脂分泌を促すことでにきびの原因となります。肌の新陳代謝やコラーゲン生成を促すエストロゲン(卵胞ホルモン)はこの時期減少します。
生理後はエストロゲン分泌が高まり、肌の状態が一時的に良くなります。環境の変化や人間関係、仕事のストレスなどホルモンバランスに影響を与えます。ストレスによる肌荒れの原因の1つと言われています。
夜勤が原因でにきびや肌荒れを起こさないための対策
夜勤の連勤で体の疲労、精神的ストレスからにきびや肌荒れが起きないようにするためにはどうすれば良いのでしょうか。
肌を保湿する
肌の乾燥がにきびや吹き出物の原因となる1つなので、肌の保湿がとても大切です。肌のバリア機能が低下すると肌の水分が蒸発します。化粧水や乳液や保湿クリーム等で蒸発を防ぎましょう。特に洗顔後、男性は髭剃りの後も保湿クリーム等でうるおいを与えましょう。
睡眠時間を充分にとる
夜勤で働いていると睡眠時間が不規則、不十分な方が多いと思います。睡眠不足になるとホルモンバランスが崩れてしまい、にきびや吹き出物ができる原因となります。最低でも7時間以上の睡眠時間は確保してください。
夜勤明けは、外が明るくてなかなか眠れない、気持ちが高ぶって眠れないという方も多いと思います。気持ちよく眠りにつくための環境を整えておくことが大切です。
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食生活を改善する
外的要因でにきびや吹き出物ができる対策を行うと同時に、体の中の状態も整える必要があります。バランスの良い食事を心がけることも大切です。
夜勤明け、疲労を感じていると、どうしても食事が億劫になったり、簡単に食べれるもの(コンビニ弁当や外食)に手を出してしまう方も多いと思います。油っぽいものをなるべく避けて、野菜と魚がメインの食事を心がけましょう。和食はおすすめです。
特に野菜不足に陥りやすいのが夜勤者の特徴でもあります。肌に良いビタミンAやビタミンC、ビタミンE、たんぱく質が多く含まれるものを食べるようにしましょう。
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運動の習慣化
運動を行うことで、代謝が上がることで肌の質が変わります。運動は仕事や生活のストレス改善にとても効果があるので、ウォーキングやジョギング等の運動を週3回程度行うようにしましょう。
運動後に注意してほしいのが、汗をかいた後のお肌のケアです。過度の運動で大量の汗をかくと、肌の炎症がよりひどくなることもあります。運動後はシャワーを浴びて、清潔なタオルで体をふき、肌の保湿を心がけましょう。
ストレスの解消
職場のストレス、生活のストレス等、現代社会においてストレスを全く感じずに生きていくことは逆に難しいことかもしれません。肌にとって精神的なストレスは、肌荒れをより悪化させることもあります。
ストレスを感じた時は、早めに解消することをおすすめします。人によってストレス発散方法は違うと思いますが、おすすめは「自分が好きなことを思いっきり行う」ということです。楽しい、心がやすらぐ、心がやわらぐことが自分にとって何なのかを、時間がある時に考えてみることも大切です。
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