エナジードリンクと栄養ドリンク 夜勤前にはどちらを飲むのがおすすめ?
エナジードリンクと栄養ドリンク、夜勤前にあなたはどちらを飲んでいますか?販売している場所や価格、ドリンク自体の効果も違う両者。どのような場合にどちらを飲んだほうが、夜勤の仕事を効率的に行えるのでしょうか。
今回はこの2種類のドリンクの成分、効果、どのような時にどちらを飲めばいいのかを紹介します。もちろん同時に2本飲んではいけません!どちらか一方を飲むようにしましょう。
夜勤前のエナジードリンクと栄養ドリンク
エナジードリンクと栄養ドリンクの違い
エナジードリンクは「清涼飲料水」に分類されます。医薬品、医薬部外品か清涼飲料水なのかはかなり大きな違いです。
栄養ドリンクは「医薬品」「医薬部外品」に分類されます。医薬品は、病気の治療や予防のために服用するもの、体の機能を改善するものです。主に生薬が含まれていることが多く、価格も高めです。医薬部外品とは、健康増進の効果が期待できる薬やドリンク類を指します。医薬品に比べて作用が穏やかなものになっています。
ビタミンやタウリンという成分が含まれています。テレビCMでタウリン配合というものを見たことある方は多いはずです。タウリンには滋養強壮の効果があります。エナジードリンクにはこのタウリンの配合が法律上認められていません。栄養ドリンクは健康増進に効果的です!とアピールも可能。エナジードリンクのCMではこのようなフレーズは見られません。
エナジードリンクの主な成分
エナジードリンクは炭酸飲料やスポーツドリンク等と同じ分類とされています。いわゆるジュースと言われる部類です。成分はアルギニンやカフェインやナイアシン、ビタミンB群が含まれています。
アルギニンはエナジードリンクに含まれている成分の中でも特徴的なもので、疲労回復効果やアンチエイジング効果があると言われています。アミノ酸の中でも体内で生産することができる必須アミノ酸の1つです。海外のエナジードリンクにはアルギニンの代わりにタウリンが配合されている場合もあります。
カフェインは栄養ドリンクよりも多く含まれているのが特徴的です。覚醒作用や利尿作用があり、集中力や記憶力がアップするという研究報告もあります。
ナイアシンは水に溶ける水溶性ビタミンのひとつ、ビタミンB群の一種です。糖質、脂質、たんぱく質からエネルギーを生む時に働く酵素の補助的役割を担っている成分です。ナイアシンは皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きを行い、不足すると食欲不振や皮膚の炎症などを起こす場合があります。
エナジードリンクなどの清涼飲料水は、効果や効能の表現は認められていません。飲み心地や爽快感などの表現は認められています。
栄養ドリンクの主な成分
栄養ドリンクの成分にはタウリンや漢方薬、ビタミンやカフェインなどの成分が配合されています。価格が高めのものほど、さまざまな成分が配合されているのが栄養ドリンクの特徴の1つとも言えるでしょう。
タウリンは滋養強壮の効果があり、人間の体内にも存在するのですが、かなり微量です。魚介類や軟体動物などのに多く含まれています。肝機能の修復や視力回復、疲労回復、ストレスの解消に効果があると言われています。
カフェインは栄養ドリンクにも含まれています。医薬品のドリンク剤には200mg、400mg、医薬部外品の栄養ドリンクでは50mg以下と含有量が規定されています。エナジードリンクには含有量の規定はないので、栄養ドリンクよりもカフェインが含まれている場合が多いです。
容量が違う
エナジードリンクと栄養ドリンクは容量がかなり違います。エナジードリンクは250mlが基本的なサイズ、飲みきりサイズの190mlもあります。やはりテイストや爽快感を大事にするエナジードリンクは、ごくごく飲める量がないと物足りませんよね。
一方、栄養ドリンクは主に100ml以下のものが多いです。味や爽快感よりも、効果効能を重視しているので、少ない量の中に効能がつまっています。最近の栄養ドリンクは味にもこだわっているものが多いですよね。飲みにくいが効果がある、から、おいしくて効果もあるものが好まれています。
飲むシチュエーションも違う
エナジードリンクと栄養ドリンクでは飲むシチュエーションも似ているようで、少し違うことがわかります。
仕事に疲れた時に飲むのが栄養ドリンク、というイメージがありますよね。リポビタンDのCMをやアリナミンVのCMを見てわかる通り、CMごとのキャッチフレーズに共通するポイントが「疲労回復」ということがわかります。
対してエナジードリンクは、のどが渇いたときや爽快感を感じたい時、勉強している時など、ジュース感覚で飲む方が多いのが特徴的です。しかし夜勤前の眠気覚ましや疲労回復を目的として飲んでいるかたも多いのが事実。
栄養ドリンクを飲む年齢層は高めの方が多いイメージ、エナジードリンクは若年層が中心のイメージと、飲んでいる層も違います。とは言え、両者の垣根はかなり低くなっているような感じもします。若年層の方でも栄養ドリンクは飲みますし、40代や50代の方でもエナジードリンクを好んで飲んでいる方も多いです。
夜勤前にはどちらを飲んだほうが良いのか?
夜勤前、エナジードリンクと栄養ドリンクのどちらを飲んだほうが良いのでしょうか、迷いますよね。上記の成分から考えてみた場合に、どちらをチョイスしたほうがいいのか、おのずとわかります。
疲労や体調不良を感じる場合は栄養ドリンクを
栄養ドリンクは疲労感が寝ても抜けない、身体がいつも重く感じる、体調が良くない、少し熱があるなどの体調不良の時に飲むことをおすすめします。栄養ドリンクは薬と同じものという考えで飲むのが良いでしょう。
眠け覚まし or 気分転換はエナジードリンクを
夜勤の出勤前や仕事前に、眠気を感じる時や気分的に下向きな時は、エナジードリンクを飲むのが良いです。栄養ドリンクよりもカフェインが少し多めに配合されているというのが理由の1つ。
エナジードリンクは栄養ドリンクよりもおいしさでは上、飲んだ時の爽快さでも上ですよね。仕事前にテンションが下がっている時は、エナドリを飲んで気持ちを切り替えるということもできそうです。カフェインには疲労回復効果もあるので、体の疲れも軽減してくれます。